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中内眼科クリニック

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診療案内

眼窩の病気

甲状腺眼症

バセドウ病、橋本病、甲状腺機能亢進症の人に生ずることがあります。甲状腺ホルモン値が落ち着いていても、眼症状のみが進行することもあります。かつ、なかなか治まらないのでやっかいな病気です。通常、甲状腺に対する自己免疫が異常に増えて、それが外眼筋を膨化させたり、眼窩脂肪を増量させたりします。

活動期にあると、眼が充血し、かつギョロ目になるので気づきやすいです。造影MRIで筋肉の炎症の有無をみて、ステロイドパルスを施行することになります。眼圧が上がることもあり、その場合には緑内障を起こすこともあります。あまりに眼窩内のボリュームが増えてしまったときは、活動性を抑えるために、放射線を当てることもあります。

また、眼窩減圧術といって、眼窩の骨を削って脂肪を副鼻腔内に落とす手術を施行して見かけを改善することもあります。しかし術後に斜視が起こることがあります。この場合、炎症が落ち着いたときを狙って、斜視手術をします。いずれにしても、長期の治療になる覚悟が必要です。

義眼(無眼球症)

最近は少なくなりましたが、怪我や重い眼疾にかかられて失明し、結果的に眼球を取らざるをえない患者さんもおられます。
その場合、眼球全体を取る場合(眼球摘出術)と、眼球の中味だけを取る場合(眼球内容除去術)があります。後者のほうが、義眼台を作成しやすく、かぶせ義眼をはめたときには、自然な感じでほとんど他人に気づかれません。

また、以前に眼球摘出を受けてそのままになっているために、義眼床が小さい場合、形成外科的な手術法を使って、ある程度大きさを拡げることができます。この手術を専門にしているDrは少ないのですが、眼形成医の仕事の一つです。また、義眼自体の作成はカジヤマプロテーゼと提携しておりますので、質の良い義眼をご提供できます。(書類があれば、減免できます)

眼窩腫瘍

眼窩に発生する腫瘍は比較的稀ですが、専門に診るDrが少ないので、ご紹介していただけますと幸いです。

MALTリンパ腫

眼窩腫瘍で数が多いのは、リンパ腫系の腫瘍です。(白血病の仲間と考えてください。)特にMALTリンパ腫と言われる腫瘍が多いです。この腫瘍は、悪性腫瘍に分類されていますが、転移したり、これが原因で死亡するということが少ない腫瘍です。
治療法は病変と思われる箇所を切除して、病理検査に提出し、確定診断を受けると放射線治療へ移ります。この治療は兵庫医大放射線科と連携しておりますので、ご安心ください。また全身検査としてPET検査を行います。(保険適応で受けることができます)これも兵庫医大PETセンターと連携しておりますので、ご安心ください。

その他の腫瘍

次に多いのが涙腺腫瘍です。涙腺腫瘍には多形腺腫など良性のものもありますが、腺様嚢胞癌といって、悪性度の強いものもあります。他にも海綿状血管腫、静脈瘤、神経線維腫、神経鞘腫、視神経髄膜腫などがあります。これらはCT・MRIなどで検査して、診断をつけた上で、全身麻酔での手術が必要となります。兵庫医大形成外科や脳外科と連携しておりますので、ご安心ください。

眼窩の外側にできる腫瘍

一番多いのが、デルモイドシストと呼ばれる眉毛の下によくみられる腫瘤です。これは、胎生期の外胚葉由来の袋が皮下に残ったもので、良性のことがほとんどです。また、発生の途中に異常が起こって、まぶたの端や、結膜に異常が起こるGoldenher 症候群というものがあり、これらの異常を治療するのも眼形成医の仕事です。小児であれば、全身麻酔が必要なので、兵庫医大アイセンターにて手術することになります。

眼窩(底)骨折

ブローアウト骨折とも言います。大概は喧嘩で殴られたとき、またスポーツなどで眼に物が当たった時に起こります。
眼球を入れている眼窩の骨が折れて、眼窩内容が脱出して、脂肪が引っ張られたり、外眼筋が引っ張られたりして複視を起こします。折れていると、吐き気を催すことが多いです。若年者の骨折は若木骨折といって、骨が折れても柔らかく、またその隙間が閉じるように戻るので、骨折の隙間に脂肪や筋肉が挟まってしまいます。この場合は、早めに手術をしないと、眼球運動障害が残ってしまいます。

もう少し年齢が上がると、折れた部分は、陥没した状態になるので、筋肉が挟まるということはありません。しかし、大きくずれると複視を起こしますので、後日腫れが引いた頃に手術が必要です。とにかく、折れ方を確認しないと診断がつかないので、CT・MRI検査が必要です。

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