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中内眼科クリニック

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院長雑記

リスタート

2020-09-10  カテゴリ:

 暑かった夏が終わり、秋がやってきました。これからしばらくの間、少し早起きすると、朝日を楽しむことができます。春から夏にかけては、夕日が楽しみで、秋から冬にかけては朝日が楽しみになるという逆転現象が起きます。これは、四季のある国ならではです。(赤道直下では地軸の傾きによって、少しは違うけどだいたい毎日同じ日々の繰り返しになります。)  芦屋の暁の空
 研修医のときは、冬が最悪でした。朝は7時頃、寒くて暗いうちに病院に行って、原付バイクで(片道12.5km)路面が凍っていて、マンホールの蓋ですべって何回もこけました。そして、夜は22時頃なんとか帰る。お日様を見るのは、三日に一回くらいという穴倉生活。バイトで外病院に行くとき、ようやく日の光を浴びるという経験をしました。昔、電波少年で「なすびの懸賞生活」というのをやっていましたが、研修医の生活というのは、あれに近い感じです。無給で、力がつくまでは(だいたい1~2年)、出てこれないのです。だから必死で頑張りました。でも頑張ってもエースになれるとは限りません。
 その次に頑張ったのが、大学院時代かな。とにかく、阪大眼科の一員として認めてもらいたくて、一生懸命実験しました。ウサギ小屋暮らしというのか、5年間で実質3年間くらい動物施設に籠っていたように思います。結局、電極型人工網膜は、実用化が遅れて、IPL細胞を使った網膜シートに先を越されそうになっています。開発の世界では、すべての技術が成功することはないのです。いま巷をにぎわしているニュース。アストラゼネカのコロナワクチンが、治験を中止したということですね。他の会社も、いくつか脱落があるでしょう。結局、生き残ったものだけが日の目を見るのです。
  芦屋川のグリーンモンスター 葛とヘゴの群生
 三度目の正直で頑張ったのが、自分の専門分野を見つけ出すとき。これぞまさにリスタートですね。35歳を超えていましたから、形成外科を学ぶのに、ラストチャンスだったかもしれません。大学院に居た時に、故田野教授から「中内君、石の上にも三年やな」と言われた一言が忘れられませんが、形成外科で感じたことは、「何事もプロになるには10年かかる」ということでした。
 ちょうど開業が45歳の時でしたから、ようやくプロとしてデビューしたということですね。いまは若いDrに教えられるような安定した技術を提供することができるようになっていますが、今からもう一回リスタートを切れと言われたら、ちょっとツライかもしれません。
 先日、神戸大の同級生が「老眼」が気になって、やってきました。自分と同じ年の人間が、不調を訴えると、とても気分が落ち着きます。いや、失敬。自分が老いていくのが怖くてしょうがないので、みんな同じなんやと聞かせてくれるだけで安心するのです。体力・気力ともに最高のところは、すでに越えてしまいました。来年は50歳ですが、新型コロナのグラフではないですが、ピークを少し過ぎたところに、いま僕は立っています。
  夕方に何か燃えていると思ったら、アベノハルカスが、夕日に照らされて燃えているように見えた。拡大写真を見てください。火事かと思うよ。
 今日、みつけた歌。この歌の内容が、自分を勇気づけてくれると感じる人は、若い人だと思う。頑張れる間は、どんどん頑張れ。リスタート by wacci *冒頭部分に「星の光」とあるので、われらが「大阪星光学院」の歌かと思ってしまう。
 そして、同じグループの二本立て。この失恋の歌が昭和な感じでとてもいい。3番まであるから、最後まで聞いてほしい。別の人の彼女になったよ でも、この歌のような恋愛の気持ちを体験できるのは、若い時だけかなと思って、悔しくて涙がでる😢大人は物事を知りすぎてるから。

 

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