いましがた雷が光り、ゴウゴウという音と共に大粒の雨が降ってきました。晴天にわかにかき曇りというやつでしょう。夜の11時頃なので、真夜中の雨になりそうです。
今日はとっても良い天気だったので、お布団干したりしていた方も多いのではないでしょうか。僕も朝から洗濯、掃除と大忙しでした。最近、眼科の勉強会がZOOMで配信されるようになったので、日曜の朝に開かれる会もあるんですよね。これが結構良い話が多いので、僕は良く視聴します。見ると言っても、Wi-Fiで張り巡らされた家の周り、室内にパソコンを好きなとこに置いて、洗濯畳んだり、風呂掃除、庭掃除しながらチラチラ見ている感じですけど。そうそう、今日はカニとカメの世話もしましたね。
　うちのカメ、もう10年以上は家にいますね。世話が楽で、長生きで丈夫なので、僕は好きな生き物です。今日は日なたぼっこさせてあげました。ついでにゴミムシの立派なのがいたので、紹介しておきます。
　　　
　雷の音、年にそう何回もリアルに聞くこと無いですよね。自然の中で生きてる、人間は動物なんだと感じさせられる瞬間。僕は雷が大好きです。この土曜の夕方に、西宮の芸術文化ホールで「ピアソラナイト」と名して、ピアソラ好きな関西のピアニスト達が集う、マニアックなコンサートがあったので、ピアソラ好きな僕としては、非常に楽しみな会に嫁さんと行ってきたわけです。アルゼンチンタンゴっていうのが、どれも哀愁を帯びていて、大人の雰囲気でいいんです。雷の感じに似ています。祭りの終わりみたいな感じか。
　
「ピアソラさん」って知ってますか？　知らない人は、知っておいたほうがいいですよ。ショパンとかハイドンとかに並ぶ偉人になりますから。アルゼンチンタンゴの曲を3000曲も書いた人です。天才です。この人のピアノで弾ける曲として、有名かつ人気なのが「リベルタンゴ」です。ピアニスト達もこの曲が大好きで、2時間半のコンサートの間に、5回くらい同じ「リベルタンゴ」を聞かせていただきました。皆さん、自分のこだわりのアレンジがあって、何回聞いても、格好いい、しびれるという曲です。皆さんも聞いたら、フレーズは知ってると思います。
　A.Piazzolla “Libertango” アレンジ版　こんな感じで、みんなそれぞれに格好つける
　僕は中学校の頃、「未来世紀ブラジル」（1985年）というテリーギリアム監督のマニアックな映画にはまりました。（主演はジョナサン･プライスVSロバート・デニーロ）そこで使われていたのが、アルゼンチンタンゴの曲でした。「ブラジル」も名曲ですが、ピアソラの影響がそこかしこに感じられます。
　こないだようやく完成した（19年間に9回映画化しようとして、その都度失敗した）「ドンキホーテ」の主演にジョナサン･プライスを抜擢して、相手役がアダムドライバーだったのが、本当に時の流れを感じさせられた。おじいさんになったジョナサンを見て、僕も老いてしまったと否応なしに感じたし、「永遠の若さというものは無い」という未来世紀ブラジルの主題をリアルに感じることになって、なんだか感動というよりは、悲しくなってしまった。
　人は皆死ぬ時が来る。それまでに何を成し遂げるか、いかに人から覚えてもらえるような仕事が出来るか、誰かの記憶に残るような仕事が出来れば幸いです。こないだ第30回眼形成カンファレンスを開催したんですけど、30回ってすごいよな。10年間、眼形成の火を消さないようにやり続けてきたわけだから。まあ、これは一つの功績だな。でも、何かもっとでかいことも成し遂げたいな。